写真のデータは年々増えていきます。
増えていると言っても全体で3TBぐらいなのですが、これをどのように保管するかは結構悩ましい問題です。
プロの人、動画の人とかはいったいどうしてるやら。。。プロの人であるほど終わったやつは削除してしまうのかもしれません。
それは置いておいて、JPGならGooglePhotoがかなり高画質で無制限に保存してくれた上でいろいろな付加情報をつけてくれるのでベストだと思います。
2020/11/12追記
ついにGooglePhotoの容量制限がついにきてしまいました。。。
本格的にGCPのArchiveに上げるためのツール作るか考えてますので、要望ありましたらコメントいただけると。。。(データ触る系は怖いのでむやみに公開できないかもしれませんが)
ただ、RAWを保管したい、、、となると、一応AmazonPrimePhotoが保管できるようですが、あまりメジャーじゃないようです。
Amazonなので大丈夫だとは思いますが、今後このサービスがどうなるのかもちょっと心配でした。また、アップロードはGooglePhotoと同じでディレクトリ構造を維持できないため、ちょっとなーと思っていました。
そんな時、RAID5を構成していた4台のうち1台が壊れました。HDDが壊れるのは初めてでした。
ついにその時がきたか、、、ということで、もういっそのことクラウドにあげる事を決断しました。
以下結構ざっくり書いてるので、気軽にコメントで質問ください。
選定:AWSかGCPか
まず最初にAWSかGCPどちらにしようかなと考えました。(Azureは触ったことがないので外しました)
GCPの方はこんな感じ
https://cloud.google.com/storage/pricing?hl=ja

AWSはこんな感じ

若干GCPの方が高いですが、10TBとか20TB程度では誤差です。
初めてこういったクラウドサービスの料金を見た方は安くてびっくりするかもしれませんが、勘違いしてはいけないのは、こういった長期保存用と銘打たれているストレージは取り出しにとてつもないコストがかかる場合があるという点を肝に銘じておく必要があります。(最近はマシになりました)
https://qiita.com/damacchi/items/797ef13fd88c49ba7bb7
https://qiita.com/daktu32/items/2dbab869dca6a3603e5d
https://digital-chiebukuro.com/aws/amazon-glacier-kaizen/
また、最低保管期間というものがあることも認識しておく必要があります。
AWSの場合

GCPは

この辺りの料金、、、かなり複雑なので多分この辺りで敬遠されて使わない方が多いのかなと思っています。
実際、正確にコスト感を把握するのは難しいです。一通り読んで出した結論は
結論: 取り出し料金がわかりやすかったGCPにした
AWSの方は取り出す時間に応じて料金が変わる仕組みになっています。実際業務の利用ではこちらの方が猛烈な量のビックデータをゆっくり取り出したり、一部を早く取り出したりとカスタマイズが効いて使いやすいはずです。

GCPの方はそういった概念がなく、すぐに出てきます。最低1、2時間かかるAWSに比べてGCPの方はブラウザで普通に閲覧できてしまいます。(謎技術)
その代わり料金は以下のような感じでお高めです。

そもそも多くて数十Tの話なので迷うような話でもないのですが、ユースケースとして一気に落としてきて検索するといった使い方よりもGooglePhotoの方で見てから欲しいRAWを数枚落とすという方が多いと考えたので、GCPの方にしました。
他にかかる費用
さて、主にかかる費用はこの保管費用と取り出し費用ですが、それ以外にも保存の時にかかる場合がある費用に触れます。
今回の場合以下表にある オペレーションコストというものがかかる可能性があります。

例えば、、、
保存してたら途中で止まっちゃったのでまだ保存してないやつだけ保存したい
みたいな事をすると、ローカルのデータとクラウドに保存されているデータが同じかどうかを確認する作業のためにこのオペレーションコストがかかったりします。
今回の場合写真データという事で、件数はそこまでいきません。最悪千円ぐらいかかっちゃうかもなぐらいの見積もりで進めました。
同期の方法
今回はWindowsの自作PCの中にあるHDD8台の中身保存しました。
まず最初にWindowsなので
https://cloud.google.com/storage/docs/gsutil_install?hl=ja
こちらからCloud SDKをインストールします。
同時に、Storageのコンソールからバケットを作成します。Shellからも作れますが、間違えると痛いので(削除に費用がかかる場合がある)コンソールからやっています。



インストールしたらSDK Shellを起動してコマンドでアップロードを開始します。今回はDドライブの内容全てをphoto01というバケットにアップロードしています。
gsutil -m cp -r D:¥ gs://photo01/
これでアップロードが開始されます。
-m というのは、同時に幾つかのデータを上げようとするというオプションなのですが、ご家庭の回線/HDDのアクセス速度によっては余計に遅くなってしまうかもしれません。一度試しに10枚ぐらいの写真をアップロードしてみて、速度を見ながらつけるかどうかを試してみてください。
追記 実際にかかった費用
実際にアップロードしてしばらく経ちました。結果的に保存コストとしては五百円以下、アップロードを行った時にオペレーションコストとして数百円かかった程度でした。
これが保管費用

これがオペレーションコストがかかった月です。
何回か失敗して先述したrsyncしてるので、ちょっと高くなってますが全然許容範囲内だと思います。
これでHDD8台の管理(引越しの時とか含めて)から解放されたとすると、かなりコスパいいと思います。プロの方はぜひ。